LETTER

"ファンタジー小説"  著作者:桧垣☆雨龍      オンライン小説SNSへ


[あらすじ]
ある男の子のもとに一通のLETTERが届いた。そのLETTERは時とその男の子の人生を変える事になる・・・・。
LETTER
ここに一枚のLETTERつまり手紙がある。
この手紙は、時と稲葉秀介という男の子の人生、そして運命を変えた不思議な不思議なLETTERである。

その不思議な手紙は、今からちょうど1年前の7月14日に届いた・・・・・・・・・・・


秀介は、部活が終わりヘトヘトになりながら一緒に帰ってきた友達と「ばいばい」別れを告げ家へと向かった。
普段はすぐ家へ入るのだが、なぜか、玄関前の門の横にある郵便受けが気になった。


別に雑誌の懸賞に応募しているとか、どっかのスーパーのレジ付近にある懸賞に応募しているとか、文通をしているとか、ラブレターを出していて返事を待っているとかは決してない。
だがなぜか気になったので中を見に近づいた。

そしたら中には、何枚かの勧誘のチラシと、誕生日が近いという事で行きつけのレストランから招待のハガキとニ通の白色の封筒があった。
二つとも外見は同じだった。どうやら中身は手紙の様だ。

一通目は、変な迷惑的な手紙の様だ。

『この作品は桧垣☆雨龍が考えた空想の世界であって、完全なるフィクションであり、作品中にでてくる人物・地名・事件などは実在しません』


肝心なのは二通目の手紙だ。
その二通目を今ゆっくり手に取った。

この時何か「ピ〜ン!」と糸をはじく様な高い音が聞こえたような気がした。

早速その場で手紙を読んでみた。
宛名など何も書かれておらず、郵便局の人が届けに来たのではなく自分で直接届けに来たと思われる。

中身はこんな内容だ



『稲葉秀介様へ

7月13日、あの日にあの凛々橋を通ってくださってありがとうございました。
あなたが通って下さらなかったら、私はその後生きる気力を無くし死んでいたでしょう・・・・・。

怖い大人の人達に囲まれている私を見ていた、周りの人達全員が見てみぬふりをしていました。
でも、あなたは違いました。

思いっきり、殴りかかり、ボロボロにやられながらも私を守りながら一生懸命戦っていて・・・・・・あなたの様な人がいるとは思いませんでした。

あなたは私の命の恩人です本当にありがとうございました。


ソラボミより』


「イタズラか?それとも間違い・・・?昨日は・・・・・・確か・・・・・・・


− 7月13日 −


今日は7月13日。秀介に何があったかその日あった事は・・・・・・・・


〜学校からの帰り道〜

今ここは、凛々橋今日はいつもとは気分転換の為別の道で帰った。たまたまこの凛々橋を通ったのである。

「はぁ今日の数学難しかったなぁ・・・・」
一緒に帰っていた親友の、駿がそうぼやいた。

「ホント!ホント!あの3問目の問題難しかったなぁ・・・・・ホント数学ってメンドクサくて、やっだなぁ」
「そうそう。」
「しかも、あの数学の桧垣絶対ヒイキしてるよな!何故か女子の時だけにやけてる」
「そうそう!俺も思った!」


そんなちょっとムカつく、学生らしい会話をしていたら数秒.....3秒くらいだろうか、何故か沈黙になった。すると・・・・・


『キャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 止めて下さいよぉー!キャー!!    誰かたすけてくださ・・・・』
最後の方が途切れた。


若い感じの女の子の声だった。
「な.....なんだ?」
駿が言った。

「さぁ?あ!あそこだ!」
秀介がその現場を発見した。

そしたら、駿が秀介に向かって言ってきた。
「怖い感じのいわゆるヤクザっぽい男の人4人で1人の高校生くらいの女の子を囲んで殴っているぞ!どうする?秀介!

 ここでの選択肢は2つだぞ

 【A、女の子がかわいそうなので助ける】
 【B、殴られるのが怖いので見てみぬふりをして逃げる】

どうする?どうする秀介!?」


果たして・・・・・・秀介が選んだ選択肢は・・・・・・・・・


「に・・・逃げようぜ!あんなのに絡まれたら絶対やばいよ!」

秀介は、Bを選んだのだ・・・・・。

「う。。。。うん分かった。」
ためらった感じで、駿が言った。




そして、その現場の真横を通った時ちょっとそこをみたら、ちょうどその女の子と目が合った・・・・・蒼かった・・・・・・・何か寒気を感じた気がした。
その目をみた瞬間ちょっと秀介は後悔した気がした。


そして凛々橋を過ぎ、少したった所で駿が言った。
「ホントにあれでよかったのかな?やっぱり・・・・・」

それをさえぎって秀介が強い口調で言った。
「例え助けに行ったとしても、あんな奴等に勝てると思うか?」
「でも・・・・・・」
「行きたかったら、1人で行けよ!ヒーローぶってんじゃねえよ!」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



ってな風に見てみぬふりをしてた・・・・・はずなのに・・・・でもあれから誰も助けていなかったらここに書いてあるように・・・・・【死】んでいたかもしれない・・・・・どうしよう・・・・」
そんな不安が秀介の心の中に出来た。

「で......でも大丈夫!大丈夫!そんな事あるわけない!」


そんな風に自分に言い聞かせていると、マンガや小説の様だけどホントに偶然に偶然に、駿が来た。
「お!おい!秀介!凛々橋で自殺した人がいるらしいぞ!見た人は、昨日・・・ほらちょうど、絡まれてたのあったじゃん!あ.....あの人が死んだらしいぞ!しかも、それは俺達が通ってすぐに自殺したんだって!」


秀介の中に何か黒いモヤモヤ感が、秀介の心の中に落ちてきた気がした。
たぶんそれは、あの時逃げてしまったという罪悪感と、絶望感でいっぱいになった心だと思う・・・・・・。


「やっぱり.......あれから誰も・・・・・!?いや・・それよりも、あれからすぐって事は、手紙書く時間がない・・・・。って事はあの手紙は一体誰が!?どうやって!どうして!!!!」


謎は解けぬままその手紙を制服の右ポケットにいれ一旦家の中に入る事にした。
でも何かいつもの違う雰囲気のドアだったが開けて中に入った。別に変わったことはない。

だがドアを閉めた時、何かが変わったと秀介は思った。
「何かが違う!でも何が?」秀介には違和感があった。

一様気にはせず「ただいまぁ〜」といつも通りあいさつして家の中に入った。


すると母さんは耳を疑うような事を言った。
「あ〜ら秀ちゃんまだいたの?遅刻するわよ!ってかもう遅刻よ!早く行きなさい!」

意味が分からなかった。母さんはいつも意味の分からない事を言っているが特に今日は意味が分からなかった。

そのままリビングに直行しテレビをつけたら、朝やっているはずの「めさましたテレビ」がやっている。
左上にでる時間は『7時53分』になっている。とてもリアルな時間だ。


ビデオかな?と思い壁にかけてある時計を見たら『7時54分』時間が違う。
やはりビデオか・・・・って今は夜の7時ちょっと前・・・・しかもテレビの時間も『7時54分』になっている。一緒なのである。
しかもビデオデッキにはビデオは入いっていない。


そして外を見た瞬間驚くべき光景を見た。それは明るかったのだ。さっきまでは薄暗かった。
まだゴミ置き場にゴミがある。回収するのはこの辺は9時くらい。という事は朝の9時前となる。

さっきみた時間とも合っている。ホントに今は、朝?そう思い込んできた。
いつもは、7時45分にでるので今から学校へ行ったら遅刻は確実。

でもそんなはずはない。さっき部活をやって帰ってきたばっかなのである。


まだ確信ができないので急いで自分の部屋の時計を見た。

【 7 月 13 日 AM 7 時 55 分 】

まさかホントに昨日の朝?これは電波だから狂うはずが無い!・・・・・という事はさっきまでは、7月14日PM7時ちょっと前の53分くらいだったのに今は7月13日AM7時55分・・・・・時間が戻った。24時間ピッタリ。
いわゆる『タイムトラベル』っていうやつだろうか?それとも『タイムスリップ』と言うべきか?


「さっきが昨日で、今は今日。今日は昨日で、昨日は・・・・き・・・の・・・う?夜が朝に・・・今日が・・昨日・・・・」
考えれば考えるほど分からなくなってきて頭がおかしくなってきた。

時間が8時を回った。「とくダッタネ」がはじまった。一様この状況を信じて考えるのは後回しにして学校へ行く事にした。




学校へ着いたが、当然遅刻だった。先生に怒られ席についた。
授業の順番などは確かに昨日の通りだった。授業内容も昨日の通り。


証拠にノートをみたら今「書きましょう」と言っている内容は既に書いてある。


学校が終わり、駿と2人で帰って行く。
昨日の通り、凛々橋を通る事にした。

「はぁ今日の数学難しかったなぁ・・・・」
一緒に帰っていた親友の、駿がそうぼやいた。


昨日と同じ事を駿は言っている。秀介は昨日言った通りにいう事にした。

「ほ.....ホント!ホント!あの3問目の問題難しかったなぁ・・・・・ホント数学ってメンドクサくて、やっだなぁ」
「そうそう。」
「し、しかも、あの数学の桧垣絶対ヒイキしてるよな!何故か女子の時だけにやけてる」
「そうそう!俺も思った!」


昨日と同じちょっとムカつく、学生らしい会話をしていたら数秒.....3秒くらいだろうか、また沈黙になった。すると・・・・・


『キャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 止めて下さいよぉー!キャー!!    誰かたすけてくださ・・・・・』


「!!」やっぱり昨日と同じ若い感じの女の子の声が聞こえてきた。


「な.....なんだ?」
駿が言った。

「あそこだよ」
秀介がその現場をみて言った。

駿が秀介に向かって言ってきた。
「怖い感じのいわゆるヤクザ的な男の人5人で1人の高校生くらいの女の子を囲んで殴っているぞ!どうする?秀介!

 ここでの選択肢は2つだぞ

 【A、女の子がかわいそうなので助ける】
 【B、殴られるのが怖いので見てみぬふりをして逃げる】

どうする?どうする秀介!?」

秀介は思った・・・・・

(昨日と同じ・・・・・どうすれば良いんだ!?昨日はBを選んだ・・・そしたら死んだ・・・・ならあの時怖くて選ぶ事が出来なかったAを選ぼう。でも・・・・勝てっこない。どうする?どうする俺!)

果たして・・・・・・秀介が選んだ選択肢は・・・・・・・・・


「た・・・た、た、た・・・・助けようぜ!なぁ駿!助けてやろうぜ!ボロボロに負けるかもしれないけど・・・見てみぬふりなんて出来ないよね。しかも俺は二度も・・・・二度もあの子を死なせたくないんだ」

秀介は、Aを選んだのだ!

「おう!さっすが秀介!お前ならそっち選ぶと思ってたよ」
そして2人は一斉に男達に飛びかかる事にした



そして男達に突っ込んだ!「おらーーーー」と2人共叫びながら。周りは一斉にこちらを見た。


結果はボコボコ!乾杯だった。
・・・・・そうそう。コップをもってたーっぷり飲み物をいれて、皆で一斉にコップをぶつけ合い「かんぱーい」って違う!「完敗」

完敗だった。さすがに2人じゃ勝てない。しかも相手はその道の人達さすがに強かった。
だけどその男達はどっかに行ってしまった。

一様、結果的には助ける事が出来た様だ。

「やったよ!ソラボミちゃん」
そういってさっきいたはずの所を見ていったが、そこにはソラボミちゃんの姿は無かった・・・・・・・・。

ま・・・まさかもう死んじゃった!?という不安がよぎったがそれは無かった。
ちょっと探したがいなかったので、一様また会えると思い、帰る事とした。


そして凛々橋を過ぎ、少したった所で駿が言った。
「お前にも『良いとこ』ってのあったんだな!いつも『メンドクセ〜』とか『ダリ〜』とかって言ってるお前が・・・・何か感動だな」
「そ・・・そう?ちょっとあってね」
照れたように秀介が言った。
「そういえばどうして男の人達は逃げていったんだろうね?」
「多分俺達の強さにビビったんじゃない?」
「はは!そうかもね。でも俺達完敗だったじゃん」
そんな冗談を言い合っていたら駿から1つ聞いてきた事がある。
「そういえばさっき言っていたソラボミちゃんって誰?」
「それはね・・・・・俺を変えた・・・・・人かな?」
「わけわかんね!」


気が付けば、あの罪悪感と絶望感の塊だと思う、黒い感じのモヤモヤ感がなくなった気がする。


「よかった・・・・ホントよかった・・・あの子・・ソラボミちゃんを助けれて・・・・・」
そう秀介は雲ひとつない、いわゆる快晴の空に向かってつぶやいた。


そして、秀介は明日来る予定のソラボミちゃん本人からの手紙がくるのを待った・・・・・・・・・・・・



だが、次の日手紙は来なかった・・・・いくら待っても・・・何日待っても・・・一年経った今でも・・・・ソラボミちゃんからの手紙は・・・・・来なかったのだ。


「あれは・・・・一体何だったんだ・・・・・あれから前の未来の世界に戻れないし・・・・・ソラボミちゃんからの手紙も来ない・・・・・・・」
色々な謎と疑問が残っているままその凛々橋の事件のあの場所で橋の下の今時珍しい、澄み渡ったキレイな凛々川をみていた。


その時、北北東側からだと思う。冷たい風がヒューっと吹いてきた・・・その風にのって声が聞こえてきた・・・・・・ような気がした・・・・・・



『・・・・・ありがとう』





という声が・・・・・・・・・・・


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