線路沿いの坂、公園の楓の木、川の横の桜並木、君と交わした約束…。すべてが変わらない姿でいると、信じてたー…
「美香〜!起きなさい」 車の中で気持ち良く寝ていたが、両親の声で私は起こされた。 「あれぇ…もぅ着いたの?」 まだ眠くて目を擦りながら言う。 「まったく。ぐっすり寝すぎよ。ほら起きて、荷物運んでちょうだい」 母さんが言った。私はあくびを抑えて返事をすると、車からでた。 外の景色を見ると、帰って来たと実感した。 「わぁ…なつかしいなぁ」 周りぐるっと見渡していると、また母さんに注意された。 「懐かしむなら後にして。早く荷物運びなさい」 「は〜い!」
結局荷物を運び終えて一段落つけたのは、日が沈んだ後だった。私はくたくたで、自分の部屋のベットに寝転がった。 あっ、そういえば自己紹介がまだだったね。私は遠藤美香、14才。実は今日、六年前住んでた町に帰って来たの。 私はずっと会いたかった人がいる。それはこの町にいる私の仲が良かった男の子だ。名前は滝本秋。同い年だから、中学に行けば会えるはず。彼は友達でもあり、初恋の人でもある。ってゆーか今も好きだ。私は彼との再会を考えながら眠りについた。 |