●一日限りの道●

著作者:みかん   著作者の作品一覧へ   ホームへ


[あらすじ]
私、須藤みゆは普通の女子高校生だ。朝はやくおきて、
一時間かけて高校に行き、放課後はバイト・・の生活を
毎日おくっている。そんな私をみて、誰もが「普通の高校生だ」
と口をそろえて言うだろう。・・・・・・・・・・・昨日までは。
●一日限りの道●
私、須藤みゆは普通の女子高校生だ。性格は・・・クール?とよく人に言われる。

朝はやくおきて、一時間かけて高校に行き、放課後はバイト・・

・・・の生活を毎日おくっている。

そんな私をみて、誰もが「普通の高校生だ」と口をそろえて言うだろう。




・・・・・・・・・・・昨日までは。


8月14日  午前8時

今日は「プチ旅行」をする日だ。

部活は三年で終わるコトになっていて、今、私たちは二年の終わり=部活はもうすぐおわり。







「それなら、最後の思い出つくりにパーっと旅行でもしねぇ?」

と軽い口をたたいたのは、同じテニス部の水谷遥。

・・・・・私は、正直行きたくなかった。私には夏休みじゅうバイトが入ってるし、

三年の勉強が難しくなるらしいから、塾にも行かなければいけない。

そんなことを思っていた矢先、隣で

「さんせーーーーーーーーーーーい!!」

いう大声が聞こえた・・・。

その声は親友のミキだった。

「!!!!!!」

私は驚いた顔をしていると、ミキは

「あれぇ?みゆみゆ、なんか乗り気じゃないねー?なんでなんでー?」

とまじめな顔で言ってきた・・。

ここで言っとかないと、後がない!ということで、私は正直に

「バイトと塾の講習があるから・・・」

と小さな声でいった。

だけど、やっぱり隣にいるミキ、前にいる水谷含め、テニス部全員に

「一日だけだろ?なんのための「プチ」なんだよ??」

といわれてしまった。

私はもう言葉がでなかった。

と、いうか何かをいう気力がなかった。

この部活のテンションを見る限り、全員「強制」参加に決まってる。

しかたなく、私は「じゃあ、しょうがない・・・なぁ」と曖昧な返事をした。







今、私はその「プチ」旅行に参加するために待ち合わせ場所へのバスに乗っている。

バイトも塾も休んで。

「あーーー・・かったりーーー」

独り言をはいていた。

まぁ、しょうがない。最初から乗り気じゃあなかったのだから。

しかも、これからあの部の嫌気がさすほどのテンションにどうついていけばいいのか。

そんな事を考えていたら、みんなの待つ、待ち合わせ場所の駅についていた。

「遅かったジャン!!! みんな待ってたんだよぉ??」

バスを降りるなりミキの一言。

時計をみたら、午前8時41分。 待ち合わせの時間は8時30分。

バスが混んでいたためだろう。

でも、自分が遅れたことは、事実。

「ごめん」

とミキにいった。

「素直でよろしい」

ミキは軽くにっこりして、みんなの集合している駅前までかけていった。

私もその後を追った。



ミキの後に追いつくと、そこにはもう、部のみんなが待っていた。

集まったのは・・・・・・7名・・。

「おめぇ、おせーーーーんだよっ!」

水谷が私のほうを見て睨んでいる。水谷は大雑把な感じだが、わりと神経質な性格だ。

・・・・・・まぁ。いつものことだ。スルーする事にした。



今日のプチ旅行の行き先は「佑浜ファミリーパーク」というところらしい。

名前からしてファミリーが行くようなレジャースポットだからか、

バーベキュー施設やアスレチック、天文台など「遊び」に充実している。

「今日は夜まで遊ぶぞおおおお!!!」

「ファミリーパーク」行きの電車に乗り込んだ水谷はふざけすぎなくらいにはしゃいでいる。さっきも、部の同級生とはしゃいでいて電車に乗り遅れそうになっていた。

こいつは中学の頃「いつまでも小学生だな・・」と思っていたけど、高校生になった今は訂正して「いつまでも幼稚園児だな・・」てな感じかもしれない。

いや、いつまでもサルだな・・・ か?そんなコトを思っていた時、隣にすわってるミキが、

「水谷くんってさぁ・・・。 ・・・・・カッコイイよね?!」

といってきた。

私は唖然としたが、表情には出さずにいた。


・・・・・いや、ホント人生って分からない。


話題を変えようとしたときに、ミキが

「みゆみゆは、どー思う??」

と、聞いてきた。

・・・やっぱり。

「まぁ、いいんじゃない?」

と答えておいた。「一応」

空気ってもんも必要だから・・・。

電車のなかはウルサイほどにさわがしい。





・・・・・・・・・・いつの間にか・・・寝ていた。

おきたばかりのアタマはぼーーっとする。   

隣をみるとミキも、眠っている。・・・・・・・・・。

まわりは?

え。

水谷も・・・・?あんなに騒いでいたのに・・・。

てか、周辺みんな眠っている・・・。

何故?

運転しているのはだれ?

ここは何処?

今、何時?

トンネルの中のような暗さだった。







何か風のようなものが吹き込んだ。

電車の窓はすべて閉まっていたはずだ。

私は窓の外を見ようとした。

その時。


なぜか、頭にかすかな痛みを感じた。

そして、痛みはどんどん強くなってくる。

いたい。

イタイ。

痛い。

遠くでカラスがないた様な変な声が聞こえた。

と、その瞬間

意識を

失った。














何時間がたっただろう

・・私たちは電車から降りていた。

が。

ここは「ファミリーパーク」ではない。

ここは・・・地下道・・・?か?

地下道には線路が続いている。

きっと、さっき乗った電車の線路だろう。

あくまでも私の予想だが。


ミキが目をこすりながら、無言で立ち尽くしている。

しかも、ミキだけではなく、部員全員が無言のまま立ち尽くしている。

みんな、きっと混乱しているのだろう。

私も、混乱している・・・でも、そう思いたくなかった。

こんなとき、どうやって言葉をかければいいのだろう。

言葉を選んだ。

「とりあえず、出口を探そう」

「わけわかんないよなーー」

「みんな大丈夫?」

・・・・一番最初のやつが、妥当だ・・・。

「とりあえ・・

ザッ

・・・言いかけたとき、誰かの足音が聞こえた。

私は、しゃべるのをやめて耳を澄ました。

ザッ

ザッ

その足音はこちらに向かって近づいてくる。




ミキが悲鳴をあげた。


・・・・・誰?

私たちの目の前には黒服を着たおばあさんがたっていた。

なぜ、こんな所に?モヤモヤでいっぱいだったけれど、とりあえず質問を優先した。

部員の女子が勇気をだして口を開く。

「あの・・・・・ここは、どこなんでしょうか・・・?」

おばあさんは、黙っている。

水谷が続けて質問した。

「出口は・・ありますよね?」

おばあさんは黙っている。

私は思い切って質問した。

「あなたは誰ですか?」

相変わらず黙っている。耳が聞こえないのだろうか?

「答えてください!!!」

ミキが叫んだ。


おばあさんは、黙ったまま、急に背を向け、私たちをチラッと見て歩き出した。

私について来い、といわんばかりに。


私たちは引き寄せられるかの様に、おばあさんの後をついていった。


****

なんで、今日参加してしまったんだろう。

あの時、断っていればよかった。

激しく後悔。

****

・・・・・・・・・・。




私は歩きながらそんなコトを考えていたら、水谷が話しかけてきた。

「なぁ・・・・水筒もってねぇ?」

「持ってない」

「のどカワイターーーーーーーー!!!!死ぬーーーーー」

「自業自得」

「オメえは冷たいなぁ」

「あっ、あたし持ってるから!・・さっき、あたしは飲んだから・・残り飲んでいいよ」

水筒を水谷へ差し出したのは・・・・・ミキだ。

「まぢでー?!助かった!!!あんがとなぁ!まじ、うめえよ!」

ミキは笑った。




おばあさんは、ずーーーっと続く(と思われた)線路の道を歩き続けた。

今、何時だろう・・。でも、なぜか私は、カバンの中の時計や携帯を見ることをしなかった。

まぁ、自分の感覚からして今は11〜12時くらいだろう。お腹がすいてきたからだ。



・・・・・

・・・








足が痛くなってきた頃、やっと光のあたる場所についた。

(やった)

私は後悔をほっぽって、とりあえずトンネルから出れるんだ!という事に喜んだ。

見るとミキも少しホッ、としたようだ。

水谷や他の部員は凄く疲れた表情で、微かに笑顔をみせた。

・・・・あんなにはしゃいでいたから、余計疲れたんだよ・・。





光のあたる場所には階段があった。ちょっと豪華そうだが、ふるぼったい、ホラー映画でよく見る様な
アンナ感じ。なぜ、そんなんなのかが不思議だが、もうすべてが不思議すぎて、そんなコト
はどうでもよかった。

階段の上には太陽の光が見れる。

(もうすぐ出口だ!!!!)

私は心の中で強く思い、階段を一段、一段かけあがった。みんなも、後についてきた。

もう、頭上の光は強くなった。出口はもう、間近だ。

あの、おばあさんにお礼を言おうと、階段の途中で振り返ったけれど、

おばあさんの姿はいつのまにか消えていた。


・・・ついにトンネルから出れた。

・・・そこに待っていたのは 太陽と緑と空。絵に描いたような風景。

そして


・・・・・・・・・・・・・絶望。




まわりは、人もいない、動物もいない、建物すら見当たらない。

あるものは、風の音だけ。そして疑問。


ここは何処かというコト


わけが分からないというコト


そして


これは夢ではないかというコト

夢ならさめてほしいと、私は強く思った。最初から、かったるかったプチ旅行・・。行き場所は

「ファミリーパーク。」

かったるい事に変わりはないけど、バーべキューを食べたり・・

ミキと良い時間をすごせるから・・と思ってバスに乗り込んだ。だけど、現実は・・コレ。

・・とにかく家に帰りたい。その一心だ。まさかプチ旅行でホームシックになるとは思わなかった。

でも、現実は、現実。

とにかく、どーにかするしかない。



部員の一人の男子が「とにかく、何か探そう」と言ってきた。

そうするしかなかったので、私たちはそれに従った。

私たちは手分けしてあたりを捜索することにした。右にいけば草木の生い茂った森。

左に行けば砂漠・・・・とまではいけないけど砂地が続いている。前には崖=進めない。
万が一、今が夜だったら・・THE ENDだったかも知れないと思うとおそろしい。

後ろはさっきのトンネルへ続く階段。絶対戻りたいと思わない。

進めるのは右の森か、左の砂地・・・どうする・・・。

とりあえず、危険な森には男子3人、砂地に女子4人と相談して決めた。

だけど、部員の女子一人が「怖い」と言い出した。

一人が言うとやっぱり連鎖していくもので、もう一人も怖いと言い出し、

ミキは下を向いてしまった。

長い沈黙。

私はその空気に耐えられなくなった。

「じゃ、いいよ。私一人で森に行くから。携帯持ってるの、私とミキだけだし。残りの女子と
男子で砂地のほうまわって。砂地、広いから・・。四人じゃ、まわれないって。あ・・・
何かあったら、連絡して」



・・・シーンとした。

私はなんてことを言ったのだろう。まだ、混乱しているのかも知れない。

突然、水谷が私を睨んだ。集合場所の時とは違う目で。

「お前・・・バカじゃないの?・・・。いいよ!じゃ、俺も森に行くから!功!おい、
お前もこい」

水谷は・・・サポートしてくれたのだろうか・・?

ミキが不安そうな目でこっちをみている。・・それと、水谷の方だ。

結局、砂地に女子三人と男子一人 ミキ達のグループ。森に 男子二人 それと私のグループ

で行くことになった。


もう、時間がない。お腹も減っている。とにかくここからでなければ。ここは、たぶんどこかの島
なんだろう。私はそう思うことにした。ミキたちにバイバイをいうとミキは泣き出した。


私はミキを見ないようにして、森に足を踏み入れた。

森はうす暗かった・・。そして、不気味だった。少し歩いてみると、水谷が何かをみつけた様だ。

「おい・・お前ら・・これなんだか、分かるか?」

私はそのふるぼったい布のようなものを見た。アメリカ人かなんかの外人が書いた文章の様だ。







「It aims on  
It is important.
 To survive 」


「んーー、上を目指せ それが重要 生き残るために」

「・・・・!?!?」

私は文を並べ替えて、もう一度それを読んだ。

「生き残るためには 上を目指すことが 重要」

一同、唖然とした。

私はこの文が意味するものを理解するのに五秒かかった。

突然、水谷が聞いてきた。

「で、どーゆう意味?」

私はガッカリした。全然頼りにならないこの人にガッカリした。私が意味を教える気をなくしている時、

功が言った。

「だから、今、僕たちは危険地帯に足を踏み入れたというコトで・・あー、もう。とにかく、ヤバイんだよ。はやくこの島・・・かどーか知らないけど、ここからでないと・・・。」

「まー、上手い説明じゃあ、ないけど、そーゆーコト。」

「んーでも、上を目指すって?」

「僕にも、それは分からない。」

「それは、私にも分からないけど、なにかヒントにはなるはず。上は・・・たぶん・・北?」

もう、面倒。時間もない。

「まー、とにかく歩かないといけないってわけ!!」

そう言って、歩き出そうとしたけど、お腹が減りすぎて、目まいで倒れそうになった。

「大丈夫か?」

水谷が言った。

「腹へってンなら、これ、食えよ・・。ほら、あんたも」

そういって、私と功にチョコパンをくれた。

「あんたのぶん、ないじゃん・・。」

「俺は・・。いいから!いいから!さっきミキに水筒・・もらったし!」

「そ。」

私は、歩けそうもなかったので有難く頂戴した。こいつはなんか無理をしてる気がしたので、素っ気無い返事
をしたけど、返せ。というコトはなかった。私は簡単には自分を犠牲に出来ない。



こいつは・・・凄いと思った。



・・・・・結構歩いた。トンネルのときの疲れが、キツイ。さっき、休憩したのに、まだ残っている。

人間ってこーゆー時、不自由だと思った。 ふと、ミキのことが気にかかり、携帯で電話を

かけることにした。PPPPPPPP

不思議と電波はつながった。近くに人が住んでいるというコトだろうか。

「はい。もしもし。みゆみゆ?!なんか、あったの?」

「いや、別にないけど・・心配せんでいいから。」

「そっか。こっちは、結構疲れた。食べるものがないから、みんなダウン・・。とりあえず、今は食べるもの探してるよ。」

「こっちも、同じ。じゃあ、頑張って。もう電話かけないから・・。なんかあったトキに電話するから。
今度は・・。それを目印にして。ミキもなんかあったトキに電話かけるんだよ?」

「わかった・・。」

「じゃ」

そう言って電話をきった。


かなり歩いた。もう、茂みはかなり深くなってきていて、うす暗い。

私は息をはいた。

その時、なにかが草の茂みの奥で光った。

低いうなり声も聞こえる。

私たちは危険を感じて、すぐその場から離れた。


が。

駄目だった。

「ソレ」はもの凄いスピードで追いかけてきた。

しかも、「ソレ」は沢山いた。共通しているものは「うなり声」「獣のにおい。」

確実に標的になったら死ぬと確信した。

私は身をかがめた。功も、水谷も。 だけど、甘くなかった。・・・私たちは獣に囲まれた。

目を細めて見渡すとライオン 豹 熊 虎・・・

カゲ 形 目・・ 小さい頃、サファリパークでみた経験がある。

信じられなかった。 私は同じ種類の動物だと想像していた。

私は命の危険を感じた。普通の高校生でこんなことを経験している人は他に誰がいるというだろう。

いっぺんにしかも沢山の種類の獣。そのリスクはどんだけ高いものだろう。

私は心臓が速くなりすぎて、痛みを感じた。苦しい。

苦しい。

ここは、木にのぼるしかない。

功と水谷に私は合図をした。そして、私は木に飛び乗った。もう無我夢中だった。必死で木に登った。

手がすりむけようが、足をぶつけようが気にしなかった。瞬間的に猛獣も自分達の木に向かって突進

してきた。ヤバイ。もう、猛獣との距離は、図るほどもない。私は覚悟した。

****
・・・・・。

。。。。。。





またもや、後悔。

もう、いろいろ後悔だらけ。

あーーーあ。何回言ったっけ。
****


。。。。。。?息をしている。何故?


・・・・・・・・・。

・・・先に登った水谷が・・・引き上げてくれていた。・・・・助かった。 私は、涙が出ていた。ものすごく怖かった。

死ぬかと思う瞬間なんて一生経験しないでいこうと思ったのに。 

「ぁ りがと・・・」

私は精一杯の声で水谷にいった。

水谷と功は震えながら笑顔で「気にすんな」と言っていた。・・・ごめん。みんな怖かったよなあ。




・・・・・木から見渡すと、ここはやっぱり島のようだ・・・。

木から下りたら、なにかの看板を見つけた。そこには、下手な日本語でこう書かれていた。

「あなたたは ドコから きたですか。わたし仲間を失ました。わたしは保障はできません。この島はわたしもしりません。
だけど、しっておいたらいい。この島の砂丘にいってごらんなさい、命はありませ」

ここで切れていた。ここは、森の一番北。

思ったコト。

ミキ達のこと。

私たちは夢中で来た道を戻った。もう、足が痛いこと、お腹がすいていること等は忘れて。夢中で。

ぼろぼろになりながらも走った。

走りながら、携帯をなんどもかけた。・・つながらない。何回も転んだ。


・・・・やっとのコトで、トンネルの出口・・もときたところまで戻った。

もう、ボロボロだった。



ふいに、水谷が倒れた。

「水谷!!あんた、何も食べてないのに、もう無理せんで!!顔、真っ青だから!!」

私は叫んだ。

「功、水谷のことみといて!私、行ってくるから!」

功が何か言ったような気がしたけど、聞かずにそのまま走った。




・・・・・異次元のような空間をさまよった様な気がした。

そこは、もう砂地ではないような気がした。

遠くのほうでミキが呼んでいる。

私は走った。走る力もないけど走った。


どれくらい

走ったのだろう。


ミキたちは、そこにいた。

「・・・・・無事で、ょヵ・・・・・・ た 」

「みゆみゆ、遅かったねー・・・私ら、疲れちゃったよー・・・」

「ごめん・・もう、私も 無理だ。凄く疲れた。食べ物がほしい・・」

「・・・・・・・・・。」

ミキが笑った。

「?」

「どした・・ミキ・・」

「おまえ・・・間違ってるよ・・・ここ・・くるトコじゃない。」

「・・・・はやく帰れ!!!!!!!」

「!?」

突然、鬼の様な表情に変わった。

・・・・・ミキの顔はこの世のものじゃない。



・・・・気分が悪い。

・・・・ミキじゃない。

・・・・・・・これはミキじゃない。

そう思った瞬間に、「ミキ」は私の首をつかんだ。

「痛い!!!」

とてつもない痛みが全身をめぐった。

聞こえたのは、前に聞いたカラスの声。








****

なんだろう・・

とても・・・長い旅をした気がする・・・

****



私は死んだ。 たぶん。 ・・・予想だけど。 

いろいろ・・

あったから。



目をあけたら、


ミキの姿。


私はとっさに突き飛ばした。


ドンっ!!!!!


「!!!!!!!」





「いったーーーーーーーーーーー」

「な・・・何すんの?みゆみゆ?今日プチ旅行の日でしょ?寝ぼけてるの????」

「・・・・・・夢?」

「何言ってるの?それより、はやくはやく!!」


これは・・夢?

夢なら・・・・・よかった・・・・でも・・凄く気分が悪い・・・悪夢だった。


RIRIRIR・・

「みゆみゆ!電話!あたしとるよー?」

「あー、今でるから・・」

「もしもし」

「・・・・・。」

「もしもーし?」

「・・・・・・・・・あー。俺・・・水谷。今朝・・変な夢みてさぁ・・。おまえがなんか知らないけど

気になるんだよ・・・。体調大丈夫か?おまえ、誘ったの・・無理やりだったから・・悪かったと思っ」

ガシャン

電話を切った。・・・・・アタマが混乱している。





気がつくと、手になんか持っていた。



「It aims on  
It is important.
 To survive 」


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